“は”から始まる麻雀用語
- ハイテイ 「海底」 <はいてい>
- その局の一番最後にツモる牌のことを、海底牌と言い。その牌でツモあがることで、海底という役が加算される。一翻役。
また、海底牌でツモあがりが無ければ、河に牌を一枚捨てなければいけないが、その牌のことは、河底牌と言い。その牌であがりがあると、河底という役が加算される。これも、一翻役。 - 配牌 「配牌」 <はいぱい>
- その局のはじめに、各家に配られる牌。
親だけは、第一ツモを合わせて、14枚取るが、他家は、13枚になる。
その取り方は、以下のようになる。
各家の対応した色付き部分の牌を、4枚づつ、3回、東南西北の順で取ってゆくが、この際、東南西北の回りは反時計回りなのに対し、牌を取るのは時計回りになることに注意する。
上の例では、親の出したサイの目が「7」なので、親から数えて、7番目(東南西北東南西)の、西家前にある山から取り始める。西家は自分から見て、右から7番目で山を切り、その左から、東家(親)が取り始めてゆく。
各家が3回づつ、計12枚取り終わったら、側面図の通りに、親が2枚、子が1枚づつとることで、配牌は完了。親が最後に取る2枚を、1つ間を空けて取るところから、「親のチョンチョン」と言われている。
1枚多く取るのは、第一ツモを兼ねている。 - 倍満 「倍満」 <ばいまん>
- 翻数が8から10になると、倍満で。文字通り、満貫の倍、点数を得ることが出来る。
親は、24,000点。子は、16,000点。 - 牌山 「牌山」 <はいやま>
- 卓上に並べられる、文字通り牌の山を示す。
最初の配牌を取る前段階では、各家の前に2段17鐘(トン)で積まれているもの。 - パオ 「包」 <ぱお>
- 役満のあがりがあったときに、他の人に迷惑をかける行為をした人に与えられるペナルティー。
基本的には、大三元と、大四喜に適用されるが、ローカルルールとして、さらに、四槓子に適用される場合もある。
具体的には、Part5ペナルティーの章で触れているが、役満を確定させてしまう行為を犯した人がパオである。 - パオの折半払い 「包の折半払い」 <ぱおのせっぱんばらい>
- 包(パオ)が適用された局で、その役満をロン あがりした場合に適用される。
この場合、包を適用された(役満を確定させた)者は、例え、当人が振り込まなかったとしても、他家の人に迷惑をかけたとして、振り込んで
しまった人と、その役満の点数を振り込んだ者と半々で負担しなくてはいけない。
本来なら包は、全部負担させても良いような、迷惑行為だが、他家の人
が振り込んだ場合「振り込んだ人間も悪い」とされてしまう。
実際、そのめちゃくちゃな振り込みによって、順位が変わってしまう人もいるはずなので、包も、振り込みも、迷惑な行為である。 - パオの1人払い 「包の一人払い」 <ぱおのひとりばらい>
- 包(パオ)が適用された局で、その役満をツモ あがりされた場合に適用される。
この場合、包を適用された(役満を確定させた)者は、他家の人に迷惑をかけたとして、全ての点数を負担しなくてはならない。
このルールからも、如何に他の人に迷惑をかけないか、常に考えさせられると思う。 - 場決め 「場決め」 <ばぎめ>
- 最初に4人で卓を囲むときに、座る席を決める行為。
厳密には面倒なやり方が決められているが、雀荘などでは、つかみ取りがメインである。
の4枚を伏せておき、 をひいたものが好きなところに座り、あとは、他のものが、手にした牌の通りに座っていくだけである。
基本的に雀荘では、一度席につくと他の卓に移動しない限りは、最初に決められた場を変える(場変え)ことはしないが、仲間内なら、気分転換のために、「半荘2回で場変え」とか、決めておくと良いだろう。 - ハコテン 「箱テン」 <はこてん>
- 手持ちの点棒がなくなること。
持ち点棒を入れてある箱が空になることから、付けられたと思われる。 - 場に供託 「場に供託」 <ばにきょうたく>
- これは、色々応用がある。
まず、リーチ棒の1,000点。
これは、リーチと宣言することにより、和了時に、点数アップさせる効果があるが、あがるまでは、そのリーチ棒は、一度場に預けられることになる。
当然、リーチ宣言者があがれば、その1,000点は戻るが、他の者があがると、その者に渡されてしまう。
次に、ノーテン罰符による供託。これは、一律、場に3,000点。
その局の流局時に、テンパイしていない者(ノーテン)は、ノーテン罰符を支払わなければいけない。
一人だけノーテンであれば、3,000点÷1の3,000点。二人なら、3,000点÷2の1,500点。三人だと、3,000点÷3の1,000点を、テンパイ者に渡さなければいけない。直接手渡しするが、一度、場に預けているのである。
そして、誤った行為を犯したときの供託。
これは、誤ポン・錯チー・誤カンなどを、取り消すための、キャンセル料のようなもの。これも、扱いはリーチ棒と同じで、あがりが出れば、あがった者のところへと渡される。 - ハネ満 「跳満」 <はねまん>
- 翻数が6・7のときに跳満になり、点数は、満貫の1.5倍で、親は18,000点、子は12,000点になる。
- 半荘 「半荘」 <はんちゃん>
- 通常の半荘は、東南(とんなん)まわしと言って、東場・南場の2回を全員が親をやって終了する。当然、箱テンが出ればその限りではない。
東風戦という、スピード勝負のゲームもあるが、これは、一人一回づつ親をやるだけの、東場のみゲームだ。 - ハン牌 「翻牌」 <はんぱい>
- 三枚、あるいは四枚集めるだけで、役になる字牌のこと。
は常に誰にとっても、翻牌であるが、毎局ごとに、変化していくもので、 は、そのときの場の風(場風ばふう)か、自分の風(自風じふう)が、それに対応する。
例:東場の北家なら、 と が、南場の西家なら、 と が翻牌となる。
“ひ”から始まる麻雀用語
- ヒッカケ 「引っ掛け」 <ひっかけ>
- とても卑劣な行為…。自分ではツモることが出来ないからといって、他の人を欺いてあがり牌を引き出すこと。
簡単な例は、スジヒッカケというもので、麻雀で一番出来易いピンフの最終形は、必ずリャンメンである。このことからも、最終的な待ちの形は、リャンメンであることが大多数なので、その盲点をついたものが、スジヒッカケ。
スジは、「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」という、2つ間を空けた数字の並びで、その2つが待ちの部分になる(リャンメンの場合)。ということは、それぞれのスジの真中の牌「4・5・6」が切れていると、外側のスジ(1・4・7で言えば、1と7)は、
通常リャンメンでは有り得ない(フリテンは除く)ことになる。その考えを利用して、1・4を切って、7をカンチャンで待つとか、シャンポンで待つとかして、罠を仕掛けるのだ。 - ピンフ 「平和」 <ぴんふ>
構成が雀頭一組、完成されたシュンツが三組、リャンメン待ちに
なっているターツのメンツが一組、というのがピンフの条件で、
しかもメンゼンでなければならない。
マージャンの役で、一番出来易い役。
“ふ”から始まる麻雀用語
- 振り込み 「振り込み」 <ふりこみ>
- 他の人の待ち牌を正確に的中させて、それでも点棒を持っていかれるという、残酷な制度…。
基本的には、その局であがることが出来るのは、一人だけ(頭ハネ)だが、ルールによっては、ダブロン(二家和)、トリプルロン(三家和)もありうる。その場合は、それぞれのあがり点を支払わなければならない…。 - フリテン 「振聴」 <ふりてん>
- 二つのパターンがあるが、ロン あがりをする際に、自分の待ち牌を自ら切っている場合にフリテンとなることが一番多いだろう。
もうひとつのパターンは、一時的なフリテンというやつで、自分のツモ順が回ってくる間に、他家が捨てた牌が待ち牌だったときに、最初の待ち牌をロン あがりしないと、フリテンとなる。これは、一時的なものなので、再度自分のツモ順が回ってくれば、フリテンは解消される。詳しくは、Part9にて、述べている。 - ブンブン 「ブンブン」 <ぶんぶん>
- 怖いもの知らずの人のこと。
何が何でも、自分の思うように麻雀を進行させると、こう言われる…。
この場合、親のリーチがかかろうが、チンイツに染まりそうな他家がいようが、自分の手牌しか見ていないので、「ブンブンだねぇ!!」と言っても、自分では気付かないみたいである…。 - フーロ 「副露」 <ふーろ>
- ポン・チー・カンをして、牌を場に晒すこと。あまりやりすぎると、背中が煤けるので注意(注:哭きの竜参照)
それぞれの晒し方は、Part1で示す。
“へ”から始まる麻雀用語
“ほ”から始まる麻雀用語
- 放銃 「放銃」 <ほうじゅう>
- フリコミと同じ。
銃を放つんだから、勝ちなんじゃないの? って思うかもしれないが、この場合、撃たれる側だということ…。 - ポン 「ポン」 <ぽん>
- 同一牌のトイツがあれば、それを、三枚にして、コーツにしてしまおうという行為。
詳しくは、Part1で述べているので参照してください。 - ホンイツ 「混一色」 <ほんいつ>
構成が字牌+数牌(全て同種類の)のアガリ。上の場合は、ピンズのホンイツになるが、これが、マンズでもソウズでも同じです。
1回でもポン・チー・カンが入ると、2ハンになります。- ホンロートー 「混老頭」 <ほんろうとう>
「一」「九」「字牌」だけで作られた役です。
従って、アガリの形は、チートイツかトイトイが複合します。- 河 「河」 <ほー>
- 捨て牌を置く場所と考えて良い。
自分の手牌(これは、目の前で立てて他家に見られないようにしている牌)を、少しでも向こう側に越えると、河ということになるので、捨て牌を間違えて切っても、自分の手牌を越えていたら、すでに捨て牌ということになる。当然、取り消しは出来ない。 - ホーテイ 「河底」 <ほーてい>
- 海底は、一番最後のツモだったが、河底は、一番最後に捨てられた牌であがることをさす。一翻役。
当然、捨てられた牌であがるのだから、ロン あがりしかない。