ドラム初心者講座 基礎編 1 ドラムの名称 A Name of Drums

前書き

唐突に始まりますが、これから長い長い文章、および、訳の分からない専門用語がたくさん出てくる初心者講座の始まりでございます。

と言っても、わたくしも基本が全く出来てないただの音デカドラマーでしたので、初心者でもちょっとカッコ良く聴こえるドラムの叩き方を教えていく、というような感じの内容になっております。それでは、お付き合いの程、宜しくお願いいたしますです。

基本セット

まず、初回は基本中の基本。ドラムパーツの名称を教えていこう。
名前が分からなくちゃ、説明しても余計に分からなくなるだけだもんね。
で、最初のステップとして、ホントに基本中の基本セット、ワンバス・ツータム・ワンフロアのセットを教えていこうと思う。

いきなり、専門用語出てきちゃったね…。頭の『ワン・ツー』は、そのまま、数・数量を表している。
で、『バス』は、バスドラム。
あの、足で鳴らす大きい太鼓のことで、設置方法は床に円筒形の太鼓を立てて置くのではなく、寝かせて置く。
下になる側に固定用の足を付けることが出来るので、それで床に固定させる。
そして、叩くときは、スティックではなく、ドラムペダルを使って叩くことになる。
ドラムペダルを踏み込むと、その踏み込んだ下方向への力を利用して、打面にビーター(これがスティックの代わり)が当たる。
これによって、バスドラムの打面に衝撃が伝わり、太鼓内で波動が生まれ、音が発生する。

『タム』は、タム・タム。
これは、バスドラムの上にホルダー(取り付けるための金具)で固定されることが多くて、ホルダーはバスドラムの中央に差し込む形になっていて、その左右にタム・タムをくっつけることから、ツータムが基本になる。

そして、『フロア』は、フロアー・タム。
フロアーは"Floor"と書くので、そのまんま、"床"と訳してちょうだい。
セットの仕方が、タムに足(普通、3本の床に触れる側が拡がった金具をくっつける)を生えさせて、床に近いところにセットするから…だと思う。

さぁ、太鼓の名前は大体分かったかな? 大きさの順で言えば、『バスドラム』>『フロアー・タム』>『タム・タム』の順で小さくなって、音程の高低は、大きいほうから、順に高くなってゆく。

スネアドラム

ん? と、ここでお気づきの方もいるかもしれないが、肝心なものを紹介してないですな。そう、『スネア・ドラム』であります。

これは、ちょっと他の太鼓とは、違う構造になっているので、特別扱い。
設置の仕方は、スネアスタンドっていう、ドラムを下から掴むような形になっているモノに、固定させて置く。
ドラムの構造は、他のドラムと同じように円筒形の形をしているのは同じだが、それ以外の付属品が色々あるんですな。

打面(スティックで叩く側)は、他の太鼓と同じだけど、裏側のバターサイドと呼ばれる側に仕掛けがあるんだね。
ドラムヘッド(スティックで叩かれる皮のこと)がまず、他のタムやバスドラムよりも、めちゃくちゃ薄く出来ている。
当然裏側だから、叩かれて破れちゃうことはないんですがね…。
そして、そこに付属品があるんだけど、これが『スナッピー』と言って、響き線のこと。
細くてうねうねと蛇行した針金が、何本も横に平らに並べられているもので、それを、バターサイドの薄いヘッドに接するように取り付けることで、打面側を叩くと、振動でそのスナッピーが鳴るっていう仕組みになっている。
その接し方も調整できるようになっていて、接し方を緩くすると、たくさん鳴り、接し方をきつくすると、タイトな音になる。
自分はかなりキツめにして、スナッピーよりも太鼓の鳴りを大切にしている。
っていうか、スナッピーが緩いと、あまりパワーが伝わらない音(上手く伝えられないな…)になるので、ヘビーメタルには、きつめが適してると思っている所存であります。

ま、これでざっと基本セットの太鼓に関しては分かってもらえたと思うので、今度は、基本のシンバル構成も教えていきたいと思うます。

シンバル

はじめは、一番叩く頻度が高い、『ハイハット』からですな。
これはまず、2枚で一組だっていう特徴がある。
ブラスバンドでよくシンバルっていうと、2枚のシンバルを叩き合わせて"ジャーン"ってやってるよね? それと原理は一緒だけど、あそこまで派手じゃない。
シンバルのサイズが全然違うからっていうのが一つと、基本的にハイハットは、閉じて使うものだと思ってもらっても良いくらい、演奏中に閉じられている時間のほうが長いんですな。
ブラスバンドみたいに、叩き合わせて音を出すモノでは無い(もちろんそういう演奏方法もあるが)ってことだね。
設置方法は、ハイハットスタンドに固定するのが基本で、下側の一枚は固定。
上側の一枚は、ハイハットスタンド下部にあるペダルと連動した、軸(金属製の棒だね)に固定する。
ペダルと連動しているということで、ペダルを踏めば閉じる、ペダルを踏む力を緩めると開く、という具合になっている。
先ほどのブラスバンドの奏法と同じようなものは、ペダルを緩めておいて、踏み込み、シンバル同士がぶつかり合ったところで、すかさずペダルを踏む力を緩める。
すると、2枚のシンバルが互いに"シャーン"と鳴ってくれる。
他にも奏法はたくさんあるので、後に詳しく述べることにしよう。

ハイハットに時間を取られましたな…次は、『ライドシンバル』。
トップシンバルとも呼ばれるが、いまいちその呼び名が好きではないのと、みんな普通にシンバルの種類で呼び合っているので、シンバルそのものの名前で教えていこうと思う。
で、このライドシンバルは、ハイハットと同じように、リズムを刻むためのシンバルであると思っていただいて良い。
曲というのは、歌メロ〜中サビ〜サビという具合に、大抵役割の違ったパートが色んな組み合わせの順番で出てくるものであり、そこにアクセントを付けるために使われるのが、ライドシンバルである。
ハイハットとリズムを刻むという面では同じ役割だが、音色が異なっているので、演奏に抑揚をつけることが出来る。

最後に『クラッシュシンバル』。
これは、ハイハットに次いで良く叩かれるシンバルで、これもアクセントを付けるために使用するもの。
"Crash"と書かれるだけあって、クラッシュ音のような、大きくてうるさい音が特徴。
奏法もたくさんあるので、後に述べる。

これで、基本セットのシンバル説明も終わったね。
次の章では、これらの叩きかた、色々な奏法を教えていこうと思うます。

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