ドラム初心者講座 番外編 2 イメージ・トレーニング Image Training

前書き

何もスティックを振り回すだけが練習方法って訳じゃない。
スティックが無くても、頭の中におたまじゃくしが浮かんで(頭の中に飼う必要は無い)くれば、それだけで練習が出来てしまうんですな。

スポーツ選手が記録を出している自分を想像して、とか、得点を入れている自分を想像してやるあれ、イメージトレーニングがドラムにも使えるってことなんですわ。
難しいフレーズを叩けるようになるには、こういった練習法が効果的だと思われますです。

普通の練習は実際のドラムを叩いたり、練習用のパッドを叩いたり、スティックを振り回したり、お箸でテーブルを叩いたりと、色々あるよね。
実際はじめたころは、そっちのほうが練習としては効果的。
やっぱり体を動かさないと分からないことっていっぱいあるし、感覚が分からないから…。

だけど、簡単なリズムならそこで対応できても、必ず壁にぶち当たるんですな…悲しいことにね。
それを一つ一つ乗り越えていかなくちゃいけないから、そこで一工夫。
体を動かせなかったら、まず頭を働かせてみようってことです。

正確な譜面はどうでも良いとして、まずは、そのフレーズの音の並びを整理していく。
1拍・2拍なんかのカウントもこの際無視してOK
とにかく、どんな順番で音が出ているかを整理する。
覚えきることが出来なかったら、適当に紙に書き出しても良いね。

で、その並んだ音をどんな順番で叩けば良いのか推理していくんだ(これは、右腕・左腕の順番とかね)。
その中で一番すんなりと動きそうな順番を見つけて、その通りに体を動かしてみる。
当然ゆっくりから初めて、だんだん速く叩けるように。

まぁ、体を動かす前の段階までがイメージトレーニングだけど、きっちり叩けるようにするには、そのあともセットになるから、ここまでをイメージトレーニングと言う事にしよう。

例題

ということで、自分がはじめてイメージトレーニングで叩けるようになったフレーズを教えよう。
今となっては朝飯前のフレーズだけど、当時の自分にはとても難しく聴こえたんですな。

イメージトレーニング:例題の譜面左のがそれ。
スネア→タム(14"じゃなくてもOK)→フロア→バスドラムの順で、一瞬で叩かれるような感じ。
音階の順でもあるね(譜面だと違うが)。
よく、メタルでは、このフレーズの後に、ギター・ベースともに掻き鳴らしでドラムもそれに合わせて、シンバルの連打。『ジャーーーーーン』って長々と盛り上げるお決まりのあれです。

この叩き方を自分の楽なように考えていったのが最初なんですな。
最初に『スネア』その後、どう叩いてるかわからないけど、『タム』が2つ、最後に『バスドラム』が入ってる。
っていうのが分かった。あとは、どう叩けば良いかを考えるだけ。

まず最初に、左腕からはじめるのは間違いだとすぐに気が付くと思う。
左からスネアを叩き始めると、次はフロアあるいはタム(この時点ではフロアだと気がついていないと仮定する)を、3つ目にまた左で叩かなくてはいけなくなるので、腕が絡まっちゃうからですな…。

で、右腕からはじめるんだけど、どうせなら音階順に音が低くなっていったほうがカッコ良いだろうということで、3つ目の音はフロアに決定!!
しかも、スネアからタムに移動するよりも、フロアの方に移動したほうが、楽なんですわな。

ということで、

  • 右腕『スネア』
  • 左腕『14"タム』
  • 右腕『フロア』
  • すかさずバスドラム

これでこのフレーズはマスターできたね!!

このように、頭の中で左右の順番や、音が鳴っている順番を考えるだけでも、色んなフレーズに対応できる能力がつくようになるはずだから。
どんどん試してみて欲しい。

ま、最終的に、譜面に直せるようになったら、その時点でそのフレーズは叩けるようになっているんじゃないかな?
全て(叩き順とか)を理解してるから、譜面が書けるとも言えると思うから。

Recommend