闘病日誌 Part61
9月30日。急に決まった再入院の日である。
前日の夜からネットにつなげていて、明け方SEIRAさんとICQでお話タイム...これが朝まで続きました。
もう、はなから寝る気が無かったので、手術中にでも寝てれば良いや。って考えていたが、なんと寝坊...
繋ぎっぱなしで、10時に目が覚めました。
14時から手術なので、それから4時間後? マジ!?
慌ててお風呂に入って、仕度をして家を出たのが12時15分。
なんとか、間に合いそうだ...だけど...やっぱりやりました。
忘れ物...
(つづく)
闘病日誌 Part62
忘れ物...大したこと無いんだけど、お箸とスプーン。これが無いと、気まずいこと...
いつも食事を運んでくるときに「なんで〜?」っていう顔をされるのです...
自分の部屋から持っていくものは忘れなかったけど、台所に置いてあるものは忘れました。
ま、色々あって、入院→即手術です。
荷物を病室の自分のベット周りに置き終わり、トイレを済ませて待っていました。
しばらくして、リカバリー室という、ナースステーションの横の部屋へ。
そこには用意されてました。例のものが...
(つづく)
闘病日誌 Part63
用意されていた物...それは、床屋で使っている、シェービングクリームの容器と、はけ、そしてT字カミソリ。
そう、またしても自分の左足はSEXYになってしまうのだ。
床屋で顔にはけでクリームを塗られるのは、すごく気持ち良いのだが、足だけは慣れない。
しかもT字カミソリの痛いこと...剃り終わってからタオルできれいに拭かれるんだけど、一箇所痛みが...しっかり血が出ていました...
(つづく)
闘病日誌 Part64
さて、片足だけつるつるになって準備は整いました。
予定時刻の20分前。1時40分に手術室のある一階へと降りていきます。
今回は手術の際の麻酔は、局部麻酔。
ということは、あの、地獄は味わうことなく手術に望めます...
手術台に上がった自分の腕に、血圧を自動で測るものが巻かれ、逆の腕には点滴を刺されて、ほとんど身動きが取れなくなる。
でも、看護婦の動きは分かるので、何をやってるのかすごく気になって、観察してました。
そこへ、液体の薬品と注射が大量に...
(つづく)
闘病日誌 Part65
大量の薬品と注射器...気になるのでずーっと見ていると、二人でどんどん注射器に詰め替えていっている。
「あれ、全部使うの?」その予感は的中した。
2時を少し回ったところで、副院長が入ってきて、麻酔をはじめるのだが、打つこと打つこと...
7・8本は打たれたんじゃないでしょうか?
最初の3本目までは痛かったけど、すぐに感覚はうすれ、すぐさま手術が開始されました。
「メスを入れますよ」と副院長。
「とうとうか」と思う間もなくメスは入れられたみたいです。
なんで分かったかと言うと...
(つづく)
闘病日誌 Part66
患部をなぞられる感覚が伝わってきたのだ...
麻酔はかかっていて痛くないが、何をやっているかは全て分かってしまう...恐怖の手術です...
メスで切られて、患部を広げているのが分かる。
そして、ネジが入ってる部分をいじられているのが丸分かりだった。
そして、除去作業に...これが痛かった...
麻酔がかかってるのに「なんで?」って思うくらい痛かった...後で聞くと、局部麻酔は、骨まではかからないということだった...
(つづく)
闘病日誌 Part67
局部麻酔は骨まで効かない...ということは、骨に刺さっているネジを取るときは?...マジで泣きそうになるくらいの激痛でした...
骨の中でネジ山がぐるぐる回っているのが分かって、振動が足全体に伝わってくる...「ホントに麻酔したよね?」と半べそ状態になりながら、心の中で副院長に問い掛けていた...
ホントは、1本目で痛みをこらえられる限界を感じていたので、「あと、1本だからね〜」とか言われても、嬉しくもなんとも思わない...それよりも早く、開放してくれ〜!! と叫びたかった...
(つづく)
闘病日誌 Part68
なんとか激痛をこらえて、2本目のネジも取り終わる。
だが、痛みはまだ続く...
「終わりましたよ〜」と看護婦に励まされるが、今度は縫合である。
最初は内側を7針くらい、それから表皮を縫う。
それも、7針くらいなのだが「チクッ」っという激しい針で刺す痛みが伝わってくる...麻酔が...効いているのか、いないのか?
だが、確実に針を刺すごとに痛みが走る。
そして、縫うために引っ張られるのが分かる。
ただただ、歯を食いしばってこらえるだけの自分...
(つづく)
闘病日誌 Part69
縫合が終了...ということは、手術も終了。
やっと、この痛みから開放されるときがきた。
すぐに、移動用のベッドに移されて病室へ...
この時点で、もう麻酔はほとんど切れていたのではないだろうか?
骨の中が熱くうずく感覚が夜中まで続いた。
前回の手術後は一晩経ったら激痛が無くなっていたので、今回もそんなもんだろうと考えていたが甘かった。
骨の痛みは、3日間続いたのだ...
そして4日目。今度はドレーン除去。
ドレーンというのは、クーラーを自分で設置したことがあれば分かると思うが、水を排水するチューブのこと。
この場合のチューブは、血を抜くためのものである...
(つづく)
闘病日誌 Part70
ドレーン除去は、回診のときに行う。大体15時。
包帯を巻き取られ、患部にあてがわれたガーゼが取り払われる。
すると、患部が現れるのだが、ホントに刺さってます...すごく細〜いけど、ストローのようなものが...
抜くときに痛いのかな? と思いながら見ていると、ものすごく簡単に、すーっと抜けてゆく...痛みも全然無いので、拍子抜けするほどの簡単さだった。
だが、その2日後に心配していたことが起こる...
(つづく)
闘病日誌 Part71
心配していたこと...それは、退院2日前の10月5日。歩行訓練開始の日だ。
2日前にドレーンを除去したばかりで、傷口は大丈夫なの?
と思っていたのだが、やはり回診のときにガーゼを外され、足首が動くか自力で動かしていたときに見てはいけないものを見たような気がした...
少し動かして、傷口を見ると...赤い玉のようなものが...そう、傷口からほんの少しだが、出血してるのだ。
効果音をつけるとすれば「プク〜」って感じに...
(つづく)
闘病日誌 Part72
心配になった自分は、看護婦に「これで歩けるんですか?」と、尋ねてしまいました。
歩いたら「パックリ」と開いてしまうのではないのか? という不安から...
そして、回診で副院長が「歩いてみて」というので、歩いてみる...痛い...縫い口の「チクッ」とする感覚で、引きずって歩いていると「退院できるの?」と、副院長。
どんなことがあっても、退院する気でいたので「大丈夫です!!」と返しました...
(つづく)
闘病日誌 Part73
そして、翌日。やっと退院の日である。
朝に、退院の診察を受け、ベッド周りの片づけをする。
暇潰しに読んでいた雑誌が、こんなに重いのか? と思いながら片付けしました。
入院中に妹が見舞いに来て「帰りは迎えに来ようか?」と言っていたので、お言葉に甘え電話で呼び出す。
1週間ぶりに外に出る。やけに暑い日だった。
その晩、久しぶりにネットに繋いで見ると、掲示板の凄いこと凄いこと...
レスを12時くらいから書き始めて、途中食事をはさんで、テレホ帯ぎりぎりまでかけて終わらせました...
(つづく)
闘病日誌 Part74
退院後は、抜糸までしばらく消毒に通わなければいけない。
その間に辛かったこと...まず、生え始めた足の毛がチクチクして、どうしようもなかったこと...
ふくらはぎは、毛穴が真っ赤になってしまいました。
そして、もう一つは...靴を履くときだった。
抜糸してないし、消毒はするし、なので、患部にはガーゼとそれを包むネットが付けられている。
それが、丁度靴を履くときに、靴の上端に当るのだ。
激痛ではないけど、履く瞬間に「痛っ!!」脱ぐ瞬間に「痛っ!!」って、いちいち痛かった...
(つづく)
闘病日誌 Part75
そして、退院後6日目にしてようやく抜糸。
今回は、前回の傷の跡を綺麗になぞって小さく穴を開けてくれたので、治ってしまえば傷は一箇所に見えるようになっている。
切ったところも少ないので、表面から見えるのは7針くらいだった。
そんなに、痛みを感じずに抜糸が終わり、消毒を行い、それでお終い...だが、またありました...
今回は、抜き忘れじゃ無く、内側で縫った糸が外側の傷口から...しかも3本も飛び出している。
それは、今日も飛び出たままだ...
(つづく)
闘病日誌 Part76
その糸...シャワーの時に痛みます。
シャワーの水がかかると、結構な痛さが走るんだよね。
明日は診察なので切ってもらうけど、また、いつかは出てきてしまうのかと思うと...
(完)